疲れ目、眼精疲労の解消法のご紹介。
2024.04.09
2025.09.04
季節の変わり目
寒暖差や気圧の変動が激しい時期は、自律神経が乱れやすく、頭痛・肩こり・イライラなどさまざまな体調不良を引き起こすことがあります。
・気圧や天候の影響
季節の変わり目には、気温の変化だけでなく気圧の変動も大きな影響を及ぼします。耳の奥にある内耳は気圧の変化を敏感に感知するセンサーの役割を果たしており、この情報を脳へと伝達します。
また、気圧の低下などの情報を受け取った脳は、ストレス反応を引き起こし、交感神経を興奮状態にします。その結果、心拍数の増加や血圧の上昇、慢性的な痛みの悪化など、さまざまな症状があらわれることがあります。人間の体は、環境からのストレスに対してある程度の耐性を持っていますが、現代の空調設備が整った環境での生活や不規則な生活リズムにより、適応能力が低下していることも問題となっています。
・自律神経の乱れ
自律神経は、体の機能を24時間休むことなくコントロールする重要な仕組みです。交感神経と副交感神経の2つのバランスを取りながら、心臓や腸、胃、血管などの働きを調整しています。しかし、この自律神経は私たちの意思でコントロールすることができず、わずかなストレスでもバランスを崩してしまいます。
季節の変わり目は、自律神経が特に乱れやすい時期です。寒暖差に対応するために、交感神経が優位な状態が続くと、体内のエネルギー消費が増加し、疲労感やだるさを感じやすくなります。
・体の不調
季節の変わり目の体調不良でよくみられる症状は、「頭痛」「めまい」「肩こり」があります。これらの症状は、「気象病」や「天気痛」とよばれ、気圧の変化に敏感な方に多く見られます。その他にも、微熱・咳・吐き気・倦怠感・不眠・肌荒れ・鼻づまりなども気象病の症状として知られています。
また、雨が降る前に関節や古傷が痛むという方もいます。これらの症状は、その人の体の弱い部分に現れやすいという特徴があり、症状の現れ方には個人差があります。
・心の不調
季節の変わり目は心の健康にも影響を及ぼします。特に、新年度が始まる4月は、不慣れな仕事や新たな人間関係を築かなければならないストレスのより、不安やイライラが募りやすい時期です。また、新しい環境に慣れてきて緊張がほぐれると、反動で急にやる気が失せてしまうこともあります。いわゆる「五月病」といわれる状態です。
秋から冬にかけては、「季節性うつ」に注意が必要です。日照時間が少なくなることで、活性型ビタミンDの生成が減少し、抑うつ症状が現れやすくなります。
一般的なうつ病と症状は似ていますが、季節性うつの特徴として、食欲が増進して特に炭水化物を多く摂取したり、過眠傾向が現れたりすることがあげられます。
・バランスの取れた食事
健康の基本は、栄養バランスの整った食事にあります。特に神経の働きを支えるビタミンB群は重要な栄養素で、その不足は自律神経の乱れを引き起こす原因となります。ビタミンB1は豚肉やうなぎ、玄米などに多く含まれており、体内でエネルギーに変換する際に必要不可欠な栄養素です。
また、心の健康を維持するセロトニンの生成には、ビタミンB6が重要な役割を果たします。毎日の食事で意識的に摂取することで、自律神経の安定につながります。朝食は1日のスタートとして特に重要で、寝ている間に下がった体温を上げ、自律神経を整える効果があるため、必ず摂るように心がけましょう。
・早寝早起き
規則正しい睡眠は、自律神経の働きを高め、免疫力を向上させる重要な要素です。特に季節の変わり目は、早寝早起きの習慣を意識的に取り入れましょう。
十分な睡眠をとることで、体は疲労から回復し、自律神経のバランスを整えることができます。就寝前には副交感神経を優位にすることで、質の高い睡眠が得られます。そのためには、適度な運動や就寝2〜3時間前に入浴することがおススメです。
・姿勢を整える
いい姿勢を意識することで、血行が促進され、自律神経の働きも整います。
普段の生活の中で気づいたときに姿勢を正すことから始めてみましょう。デスクワークが多い方は、特に背筋を伸ばして座ることを意識してください。猫背や前かがみの姿勢は、首・肩に余計な負担をかけ、自律神経の乱れを助長する可能性があります。
・呼吸を整える
呼吸の仕方を意識することで、自律神経のバランスを整えることができます。腹式呼吸と呼ばれる方法が特に効果的です。胸ではなく、お腹で息をするような感覚で、深くゆっくりとした呼吸を心がけましょう。仕事や家事の合間に深呼吸を取り入れることで、心身をリラックスさせることができます。特に息を吐くときは、ゆっくり時間をかけて吐き切ることを意識すると効果的です。
・寒暖差を軽減
季節の変わり目に体調不良を引き起こす大きな要因になるのが、寒暖差です。
気温にあわせて着るものをこまめに変えることで、体への負担を軽減できます。特に春・秋は、同じ1日でも気温の変化が激しいため、時間単位で衣服を調整する必要があります。
空調の効きすぎにも、注意が必要です。室内外の温度差が大きくなりすぎないよう、エアコンの設定温度を調整しましょう。
・体を温める
体を温めることは、自律神経のバランスを整える基本的な対策です。温かい飲み物やお味噌汁、スープなどを積極的に取り入れ、内側から体を温めましょう。
また、シャワーだけでなくお風呂にゆっくりと浸かることで、体がリラックスし睡眠の質も向上します。
それでも、なかなか良くならない痛みにお悩みの方は、お気軽にお近くのあい鍼灸院・接骨院にご相談ください。
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